※注意※

 恋が成就する結末の恋愛小説を想定した記事です。バッドエンドやそれ以外の結末のものには当てはまらないかもしれませんので、ご了承の上ご覧ください。



前置き

 今回は、恋愛小説を書き始める際にキャラクター設定で私が考えている要素について、自分自身整理する意味でも殴り書きしたいと思います。


 皆さんが「恋愛小説を書きたい!」と思ったとき、何がキッカケでしょうか。好きな小説や漫画を読んだときでしょうか。ドラマのワンシーンを観たときでしょうか。友人の恋愛話を聞いたときでしょうか。

 色々あるかと思いますが、多くの場合「このネタ面白い」、「こういうドキドキを表現したい」、「自分ならこうするという結末を書きたい」のような"物語が盛り上がる要素"を想像することがスタートではないでしょうか。私はそういう人です。

 じゃあ実際それを書こうとして、舞台背景やキャラクター設定を作ろうとすると「何を決めればいいんだろう」ってなりませんか。……なりませんか? 私はなります。

 基本的に物語のコアではない部分(人物名など)はパパっと思いついたものを適当に放り込んだりして作っているんですが、恋人同士になるキャラクターの設定において1点だけじっくり悩む場所があります。

 それはキャラクター間のギブアンドテイクです。


 とまぁいきなり言ってもよくわからないと思うので順に追って説明します。



1.人を好きになるってどういうこと

 いきなり小説から離れた内容になるのですが、恋愛小説を書くにあたり重要なことなので、根っこから攻めていきます。

 持論ではあるのですが、相手に対して好意(Love)を持った場合、それは「自分が相手に対して何かしてもらいたい欲求がある」状態であると言えます。

 例えば、相手の心優しい性格に好意を持った場合「自分にも優しく接してほしい」、「自分がつらいとき気遣って欲しい」などの要求があります。またカッコイイ・カワイイ見た目に好意を持った場合「自分をドキドキさせてほしい」などの要求があります。

 逆に言えば、相手から受ける利益がなければ決して好意を持つことはないでしょう。

 好意というものは相手から取る(take)利益が無ければ成り立たないのです。



2.両想いになるには

 1.で述べた通り、相手に対して欲求を抱えている状態が相手を好きな状態です。ではお互いが相手を好きになり両想いになるためには何が必要でしょうか。

 自明の通り、相手に対してお互いに欲求を抱えることで両想い、つまり付き合い始めることになります。

 しかしここで注意すべき点は、自分の持つ欲求に対して必ず相手が答えてくれるとは限らないということです。


 話は変わりますが、恋愛関係には5つの段階があると言われています。それは以下の通り。

  • 第1段階:恋に落ちる
  • 第2段階:交際を始める
  • 第3段階:相手に幻滅する
  • 第4段階:本物の愛
  • 第5段階:2人の力を合わせ世界を変えていく

 詳しくは→[https://www.el-aura.com/wake-up-japan20161014]

 今回述べたいのは第3段階。相手に幻滅するとのことですが、これは一言でいうと「思っていたのと違った」状態です。

 両想いになりいざ交際を始めしばらくすると、相手に対して不満を覚えていくことはありませんか? また結婚をして同棲を始めたら、今までうまくいっていたのに急に仲が悪くなり離婚するケースが現実に多くあります。

 これらは第1段階で得た「相手に対して抱く欲求(好意)」が叶わないと知ったからであり、わかりやすく言えば理想と違っていたことに気づくのです。他にも、知らなかった事実に気づき幻滅したからということもあります。

 どんなカップルも第2段階を超えたら必ずこの問題にぶつかり、別れるか、乗り越えて第4段階に進むことになります。


 これらのことをまとめると、ただ両想いになりお互い相手から利益を取る(take)関係より、相手の欲求に答え利益を与えられる(give)関係にであるほうがより関係は強固で、第3段階でぶつかる壁も薄くなります。



3.キャラクター設定で考えるべき要素

 さて、ようやく本題です。といってもここまでの内容である程度察してはいるかと思いますが。

 私が恋人同士になるキャラクターの設定で考えていることは、より強固な絆を深めるためお互いのギブアンドテイクが噛合うようにすることです。

 最初に誤解のないよう述べておきますが、これが含まれていないから恋愛小説としてダメだと言っているわけではありません。むしろないからこそ不安定な感情の揺らぎを表現して読者の心を動かすことができる可能性もあります。ただギブアンドテイクが噛合うことで安定した関係となり、キャラクターたちにとってよりな幸せな結末になるかと思います。

 1つ例を挙げましょう。下手な文章ですがユルシテ。

少年Aは思ったことを素直に口に出せずいつも真逆のことを言ってしまい、友達を作れず独りぼっちでいた。そこに人の心が読める少女Bが現れ少年Aの本当の気持ちが分かる唯一の人間となる。少女Bといるときだけは辛い思いをせず一緒にいることの楽しさを体感する少年A。やがてそれは少女Bへの恋心と変わることとなる。

 少女Bは少年Aの顔が好みだったため、仮にこれだけで付き合うことになったとしたら、まだ少年Aからの一方的な欲求に少女Bが答えるだけで、少女Bの欲求に少年Aが答えてくれるかわかりません。ですが次の設定を加えたらどうなるでしょう。

少女Bは心が読めることで幼い頃から気味悪がられ、友達がいなかった。しかし少年Aは自分といると楽しそうに笑い、喜んで傍にいてくれた。心が読めることを初めて受け入れられ、うれし涙を流す少女B。少年Aに恋心を抱くのは時間の問題であった。

 こうなると少年Aの欲求に少女Bが答え、少女Bの欲求に少年Aが答え、まさにギブアンドテイクが噛合った関係になります。ここまで来ると中々このカップルは別れないだろうなぁって感じませんか? まぁ設定が重いからってのも理由の一つになるかもしれませんが。


 まとめると、ギブアンドテイクが噛合うようにキャラクター設定をすることで、関係が強固になり、また読者も「あーこのカップルいいなぁ」みたいな感想も抱いてくれるかもしれません。



4.おわりに

 長くなりましたが以上で言いたいことは終わりです。わりと理論多めで説明したため、理解しづらかったかもしれません。私の性格的にどうしてもこうなってしまうので、そこはご勘弁を……。

 ただ恋愛だけでなく友達やビジネス上の対等な関係では、基本的に持ちつ持たれつな関係ですよね。自分にないものを相手に補ってもらい、相手のないものを自分が補う。恋愛も一緒です。難しかった方はこれだけ覚えていただければよいかなっと思います。

 またこのサイトの特性故わざわざ言う必要もないかもしれませんが、これは飽くまで持論ですので、真に受けすぎず一度自分の中で噛み砕いてみて、納得できたなら参考にしてください。もし間違いの指摘などありましたらコメントでいただけると嬉しいです。自分の勉強にもつながります。


 最後まで読んでいただきありがとうございます。

 それでは。