※持論ですので、参考までに

※具体例の題材について、もっと良い書き方があるかもしれません。ていうか正解はないです。もし他に良い案を思いついたらコメントでお知らせいただければ嬉しく思います……。



 小説において「タイトル」と「あらすじ」は必ず存在するものです。世の中に小説が山ほどある中、それらは読者に本文を読んでもらう誘導の一面を持ち合わせています。

 印刷された本、電子書籍として配信している本には帯だったり表紙が存在していますので、そこで大きく読者を引き込むことはできますが、ネット小説ではそうはいきません(エブリスタでは表紙を載せられますが今回は除外)。評価ポイントやブックマークといった「評判」を見ることは出来ますが、それなりに評価をもらわないとランキングに乗りませんし、ランキングに乗るまでに見てもらう努力が必要です。

 そのためネット小説を読んでもらうには「タイトル」と「あらすじ」がとても重要になってきます。特に私のような始めたばかりの人には……。

 そこで私が考える、ネット小説上での「タイトル」と「あらすじ」の書き方を紹介しようと思います。書店で販売する本には通用しないと思うので、そこは注意です。(電子書籍はサイト次第)

 説明のため、具体例として私の書いた小説をあげます。


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タイトル:愛する人とずっと隣に (短編小説)

あらすじ:

 学年が1つ違いで誰もが認める仲良し姉妹。家でも高校でも隙があれば一緒におり、お互いのことを大切に想う関係。しかしある時、姉の佐藤一実(さとうかずみ)が学校で告白されていることを知った妹の佐藤二葉(さとうふたば)は、姉を想う気持ちに変化が起きていることに気付き、次第にそれが「恋」だということを自覚する。女の子で、しかも実の姉に恋してしまったことに、強く葛藤し何回も諦めることを考えながらも告白に踏み切ることにした二葉。
 禁断の恋をした少女が、覚悟を決め自分の全てをぶつける告白ラブストーリー。

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ポイント① ターゲット

 まずポイントとなるのが「読んでほしいターゲット」です。

 読者にも好みがあり、全てのジャンルを網羅している人はごく稀です。特にネット小説では作品が溢れ、読者はジャンル指定で検索し作品を探すことが多いでしょう。

 そのため作品を読んでもらうには、自分の好きなジャンルで検索してきた読者を如何にキャッチできるかが重要です。そのためにターゲットが読みたくなるような「タイトル」と「あらすじ」を決めないといけません。

 今回の例では百合(ガールズラブ)系の作品であるため、百合作品が好きなターゲットを引き込む内容を考えています。個人的にあらすじの「女の子で、しかも実の姉に恋してしまったことに、強く葛藤し何回も諦めることを考えながらも告白に踏み切ることにした二葉」の文は百合好きにグッとくるんじゃないかなぁと思っています。勘違いだったら恥ずかしいのですが。



ポイント② 「タイトル」は「あらすじ」への誘導

 皆さんはタイトルをどういうものだと思っているでしょうか。それぞれ考え方はあるでしょうし、参考書などでも色々紹介されてるかと思います。

 私の考えるタイトルの決め方は

  1. 作品の雰囲気となんとなく合ってる
  2. あらすじを読みたくなる

の2点です。

 1.はすごい大雑把でわかりづらいですが、要は作品とずれてなければよいということです。極端な例ですが、野球を題材にした作品なのにタイトルに「サッカー」がついてたらおかしいですよね。まぁ実際そんな作品があれば逆に読みたくなってしまうかもしれませんが……広く受け入れられるかは不明。

 今回強く言いたいのは2.です。ネット小説で作品を検索する際、大体タイトルだけが表示される、もしくはタイトルとあらすじが見切れてることが多いかと思います(カクヨムではキャッチコピーがありますが今回は除外)。

 そのため、一般的な読者はタイトルを見て気になるところであらすじを開き、さらに興味を惹かれれば本文へ、という流れになるでしょう。つまりタイトルはあらすじへの誘導になっているのです。

 そんなわけでタイトルはあらすじが読みたくなるものでなければいけません。ただ実際それってどう作ればいいの?ってなりますよね。

 ここまで言っておいてなんですが、ぶっちゃけそれは私もわかりません。専門でこの業界の仕事をしているわけでないので、世間の人がどういうタイトルに惹かれるのかはさっぱりです。

 ですが1つ言えることは、先ほども出てきた話で作品のターゲットが惹かれやすいタイトルを考えればよいのではないか、ということです。

 例では「愛する人とずっと隣に」というタイトルにしました。これは作中の告白シーンで「ずっと隣にいたい」という言葉を使っていたため作風にも合う、ということで引っ張ってきたのが1つ。もう1つはターゲットが百合かつ恋愛系が好きな人なので、「この作品は女の子同士の恋愛話を書いたものなんだ」と思ってもらえるようタイトルを付けました。


 色々言ってきましたが、作品とずれていないこと、ターゲットを考えあらすじまで引き込めること、この2点さえできてればタイトルとして一先ず合格なのではないでしょうか。他にも様々なコツがあると思いますので、その先は自分でぜひ考えてみてください。


 ちなみにここ5,6年ほどで長いタイトルの作品が目立ってきました。これはタイトルだけで作品の内容を想像してもらうためでしょう。それ自体悪いとは言いませんし、実際売れているのでむしろ良い戦略なのでしょうが、私自身タイトルはすっきりまとまってほしい人なので、どうも拒絶反応が出てしまいます。完全に蛇足なのでお気になさらず……。



ポイント③ 「あらすじ」は作品紹介ではない

 ここまで来ると「ネット小説だからこうしろ」という話ではなくなってくるのですが、あえてあげるとするならばこれです。

 色々なネット小説のあらすじを読んでいると、2~4行で簡単にあらすじを終えてるものをよく見ます。それでも中身が気になって読んでしまっている……なんてことも。逆に出版物では大抵あらすじのスペースに詰め込むように書かれていますが、興味を惹かれずに買わないなんてことも。

 もちろんこれは一例なので全てがこうであるわけではありません。ですがこの違いは何でしょう。

 ズバリ「続きが気になるか」だと思います。例えば漫画では続きが気になって続刊を買わせるよう「引き」をよく使います。毎週放送のアニメでも同じように「引き」を用いて飽きさせない工夫をしています。映画のPVなんかも同様です。

 小説のあらすじは、ストーリーを直接書いているわけではありませんが、惹かれるあらすじというのは「引き」と似たような感覚を与えてくれます。

 丁寧に舞台背景や登場人物の紹介などをあらすじに書いたものがありますが、極端に言えばそれらは飾りで、「引き」さえあれば本文に誘導できるのです。だから2~4行のあらすじでも十分なのです。(もちろんしっかりと書かれたあらすじがダメなわけではありません)

 ただ出版物でこれをやると怒られそうなので、ネット小説なりの考え方のような気はします。たぶん。


 具体例にあげている私のあらすじは飾り部分が多いですね。それ自体ダメではないのですが、「引き」が少し弱いのは問題ですかね。もうちょっとうまい表現があったかと。反面教師にしてください。

 皆さんも色んな作品のあらすじを見比べてみてください。



まとめ

 そんなこんなでポイントを3つ見てきました。

  1. ターゲット
  2. 「タイトル」は「あらすじ」への誘導
  3. 「あらすじ」は作品紹介ではない

 最初に述べた通りこれは持論ですし、他にもタイトルの決め方、あらすじの書き方のコツは沢山あると思います。色んな人の作品見たりネットでコツを調べたりして、自分なりのタイトルとあらすじを考えてみてください。


 それでは。