ギターのエフェクタはよほど拘りがない限りBOSSを使うことを勧めている(安い、壊れにくい、踏みやすい、UIの統一感があってすぐ馴染む、上手い人の音作りを真似しやすい、壊れても直してもらえる環境が多い、壊れてもすぐに買い直せる、等の理由で)

だけど、微妙なニュアンスや特殊な音作り、独特な見た目なんかに惹かれて外国産のエフェクタを買うこともある。Warlus AudioやEarthquaker Devicesなんかは近年出たばかりのブランドなのに世界的にブレイクしているし、当然質もいいので欲しくなったりする。

他にも、数年前にYAMAHAの傘下に入ったLINE 6も現地の値段の方が安い。PODやM9は初心者からプロまで安定して使える優れものだし、音作りに凝る前の段階で持っておいて損はないと思ってる。ベースやキーボードに関しては疎いので触れないでおくけど、要するにロック・ポップスの音響機材は優れた外国産のブランドが数多く存在する。

が、やはり懐に痛い問題を抱えているのは多くのバンドマンが体感していることだと思う。



代理店購入が高い訳

楽器の輸送量はめちゃくちゃ高い。代替の効かない工業製品であることを考慮しても、日本で買うと50%〜100%くらいは平気で上乗せされる。形状が特殊で大量の輸出が困難なこと、野菜のように乱暴に扱うことができないため人件費が重なること、必需品としての需要が皆無なので返品のリスクが莫大であること...を考慮すると、いくら関税が掛からずともこの値段は納得してしまう。

とはいえ高いものは高い、少なくとも学生やフリーターのセミプロがひょいと買えるような値段ではなく、海を越えてFenderの名前を手に入れた神田商会は凄まじいと言わざるを得ない。

ちなみに、エフェクタは形も小さく、頑丈なため輸送費は安いのでは?となるが、エフェクタは楽器のそれを凌駕するほど需要が見込めないため、結果として数でカバーすることができず値上げを余儀なくされているといったところ。島国に物を売る難しさが垣間見れる。


そうした楽器類を量販店で買おうとすると、上記の事情に加えて代理店の営業費、国内での輸送費が積もるわけで、どう考えても高くなる。事情が事情なので仕方がないが、買う方としては知ったこっちゃないし、音が歪む回路のためだけに数万も払う人はもう少しお金の使い道について考えた方がいいと思う。



直輸入してしまおう

本題に入ります。


要は、重なる輸送過程と渡航を経ることによるリスクが値段の問題なので、代理店を挟まず直接輸入すれば話が早い。

向こうは100%買ってくれる顧客なので安心して輸送をできる上に、かつ代理店を通すこともないために余計な費用がかかることもない、極めて合理的だ。

直輸入と聞くとなんだかかしこまってしまうけれど、Reverb.com といったサービスがある。


Reverb.com日本語版


企業・個人を問わず音楽機材の取引をサポートしてくれる、Amazonとメルカリを合わせたようなツールである。量販店の新品から、一個人の中古品まで、欲しいものを財布に合った質で選ぶことができる。支払いはクレジットカードで済むし、日本語対応もしているので心強い。


実体験を元に値段についてお話します。


僕は2017年の12月にWarlus Audio(アメリカ)のMayflowerというオーバードライブを購入した。

このとき既に絶版だったため、並行輸入品を期待できたはずのAmazonでも取り扱ってなく、かろうじて残った中古品は4万8千円(Amazonには定価より高く中古品を販売する業者が少なからずある)、中古品の取り扱いに長けているデジマートでおよそ2万〜3万が相場であった。(新品はいわずもがな)

どちらも代理店を通しての販売であるため、そのぶんの値上げは仕方がない...しかし、希少なエフェクタのため日本のフリマやオークションでは買えない...


そもそもエフェクタは母数が少ない


というわけでReverb.comの出番です。

我々がYAMAHAやRolandやMaxonやKORGを扱うように、向こうでは日本でなかなか買えないような機材が揃っているため、わりとあっさりと欲しいものが見つかったりします。


アメデラが10万代でこんだけ豊富に売ってる...


登録はメアドとクレカを登録して、売りに出してるものをカートに追加して決済すればOKです。

英語力に自信があるなら値段交渉するのもいいかもね。

注意点として、住所登録は海外の書式に合わせるのを忘れずに、日本とは順序が違います。ググればすぐ出るのでチェックしておいてください。


日本で買うと中古でも2〜3するエフェクタが1万5000円で買えた。

うちの3000円ほどは日本-アメリカ間の輸送費なので、単価で言えば米国産といえど国産のものと大差がないことがわかる。


おわり

とはいえ、国内にない機材である以上壊れた時に修復できないかもしれないリスクがあることは購入する前から承知しておくべきではあるし、海外の機材が優れているからといって日本の機材が劣っているとは限らない。できる限り安くなるような手段を紹介しましたが、輸送費に見合う効果が得られるか吟味した上で、自分にとって一番適切な機材を買うことをオススメします。